三菱自動車は5月29日、2030年代に向けた新たな中長期ビジョンを発表した。「尖った商品・ブランドの強化により、お客様満足と企業価値を向上」をテーマに掲げ、『パジェロ』の復活や商品ラインアップ強化、重点市場への投資拡大を通じて成長をめざす。
三菱自動車の加藤隆雄取締役代表執行役CEOは5月29日の記者会見で、前期中長期ビジョン『Challenge 2025』を振り返って「目標数値を下回った。立案当初から環境が大きく変わったためだが、収益を“底支え”できる体制ができた。成果を出せる領域と、課題のある領域が明確になった」と評価する。さらに加藤CEOは新中長期ビジョンについて「従来の中長期ビジョンの延長ではない。アイデンティティを再定義し、次の数年で大きく変わる」と述べた。
●アセアン+オフロードへの経営資源集中
新中長期ビジョンで三菱自動車は不確実性の高い事業環境の中でも持続的な成長を実現するため、ブランドを軸とした成長戦略と、収益体質の強化を図る構造転換を同時に推進する方針だ。岸浦恵介代表執行役社長兼COOは「車の両輪」と言う。
成長戦略の柱となるのが、「三菱自動車らしさ」を体現する尖った商品の投入だ。同社は悪路走破性や耐久信頼性技術などを核とするパジェロをシリーズ展開するとともに、アセアン商品群とオフロード商品群の2つを軸に商品開発を進める。「強みが発揮できる領域に集中する」と加藤CEO。





