車種拡大がねらい、GM が『ハマー』の製造・販売権を入手

自動車 ビジネス 企業動向

GMはAMジェネラル社との合意により、今後ハマーのネームブランドを独占的に有する権利を得た、と発表した。これにより両社は今後、世界中でのハマー4X4オフロードカーおよび付属パーツなどの製造、マーケティング、販売をジョイントで行うことになった。

ハマーはいうまでもなく世界最強の4X4カーとして人気が高いが、今後GMが協力して生産にあたることで、伝説に新しい1ページが加わることになる。GMはすでにジョイントで開発したハマーH2モデルコンセプトを発表しているが、「これを見て未来のハマーがどのような方向に進み、GMが伝統を受け継ぎながらよりアグレッシブに、タフにハマーブランドを育てていくのかが分かってもらえると思う」とのコメントも。実際のH2の販売は2002年が目指されている。

これによって現在のハマーはH1という名で呼ばれることになり、現在の単独モデルからハマーブランドとして飛躍する、と期待されている。H2が発表された後もH1のデザインは維持され、生産も続けられる。ハマーというイメージが強力なだけに、現在のハマーを販売停止にする予定はないという。またH1の販売ネットもGMのものを通して世界的に行われることになる。

ハマーのような個性あるクルマが巨大メーカーの傘下に入ることに不安を覚える愛好者もいるだろうが、現在進んでいる自動車メーカー再編の一部として、ハマーの生き残りをかけた戦略、H2の今後に期待したい。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…土曜ニュースランキング
  2. 三菱の新型SUV『デスティネーター』、最高の安全性評価…ASEAN NCAP
  3. 三輪EV『coffret』、ヤマダデンキ横浜本店で販売開始…試乗も可能
  4. 「3つの味」が選べる新型トヨタ『RAV4』日本仕様が一般公開! 2025年度内発売へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る