10日、都内で会見したブリヂストンの海崎社長は、トレッド剥離を起こしたファイアストン社製タイヤの問題で、フォード『エクスプローラー』に装着され、剥離を起こしたタイヤが左リアに集中していたことを明らかにした。
これは事故を起こしたクルマのデータを集計した結果として明らかになったもので、エクスプローラーに装着された『ウィルダネスAT』のトレッド剥離は左リアに集中して発生していた。ファイアストンでもフォードが推奨する低い空気圧で走行実験を行っているが、この際にもやはり左リアの表面温度が異常に高くなるという結果が出ている。
このため、車両構造上の何らかの問題で左リアに負荷が掛かり、それが原因で加熱するのではないかと考えられるが、ブリヂストン/ファイアストンでは「空気圧や車両とタイヤの関係にも重点を置いて調査を進める」として、今後も調査を続けていく方針を明らかにしている。
なお、タイヤリコールは10月末の段階で、全体の77%まで進行しており、年内までには確実に終了できるという見通しも示している。