ミナルディチームが今シーズン限りでF1活動に終止符を打つ可能性が大きくなった。来月にテストを控えたこの時期になっても金銭面において打開策がないため、ミナルディは撤退という苦渋の選択をとらざるを得ない模様。
F1においてもっとも規模の小さいチームながら、2000年シーズンはバランスのとれたマシンでそこそこの活躍を見せたミナルディ。マルク・ジェネ、ガストン・マッツァカーネの両ドライバーもトップチームとの差を縮める力走を見せ、アメリカGPではマッツァカーネが一時3位を走行するという場面も見られただけに、撤退決定となると残念無念。
今年9月にガブリエル・ルミがPSNにチームのシェアの約70％を売却したものの、エンジン契約がないという先行きの不透明さにPSN側が最終的にチーム買収を断念している。
チームの広報は「今のところチームからコメントすることはない。状況が明らかになり次第、リリースを送る」とだけ語ったが、内部事情に詳しい人の話では「エンジン問題が原因で、ミナルディは撤退せざるを得ないだろう」とのことだ。
