国土交通省は、中古車のメーター巻き戻しを防止するため、2005年を目途に、自動車検査証（車検証）に走行距離を記載する様式に変更する方針を固めた。
走行距離は現在、24カ月点検記録簿に記載するようになっているが、中古車市場に出回ると、古い記録簿は廃棄されるケースがほとんど。車検証は検査のたびに、新しい車検証が発行されるため、車検を受けた時点での走行距離を記載していくことが可能になる。こうすれば、中古車として市場に出ても、走行距離が一つの目安となり、メーター巻き戻しにも歯止めがかかる。
国土交通省では、車検証に走行距離を記載した場合の問題点を検証した上で、2005年ごろを目途に実施していく方針だ。
