BMWがデルファイと…。燃料電池に興味あったの!?

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BMWがデルファイと…。燃料電池に興味あったの!?
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BMWは16日、GM系の自動車部品メーカーであるデルファイ・オートモーティブ・システムズと共同で新種の燃料電池を開発し、テストカーに搭載したと発表した。ただしこのテストカーがどのモデルをベースにしたのかは明らかにされていない。

BMWは「燃料電池でクルマを動かすことはない」と宣言、クルマを動かすための次世代の動力源としては「スペース効率や燃料消費率などの点で、燃料電池よりも水素エンジンの方が優れている」として、これまでも水素燃料で動くエンジンを搭載したテストカーでの実地試験を繰り返している。そんなBMWが「なぜ燃料電池を?」という疑問をぶつけたくなるが、答えは簡単。今回新たに開発された燃料電池はクルマの動力源ではなく、「SOCF」と呼ばれる補助電源(APU=オーシラリー・パワー・ユニット)として活用される小型のものだ。

最近のクルマではエアコン、カーオディオやカーナビなど、いろいろなデバイスが装着されているが、これらの電源はエンジン動力から作られているのはご存知のとおりだ。BMWでは、これまでのガソリンエンジンから1キロワットの電力を作る場合、およそ100kmごとに1.5リットルのガソリンを消費すると試算している。今回開発された燃料電池はこれらのデバイスに使う電力を発電し、エンジンにかかる負担を軽くすることで燃費を抑制しようとするもので、試算では46%の燃料抑制効果が生み出せるとしている。

しかし、この技術が本格的に活かされるのはバスやトラックなどの商業車で、燃料電池を補助電源とすることで、エンジンをかけずにエアコンを使用したり、冷蔵トラックなどの電源として活用することで必要な燃料を大幅に抑制できる。電池自体の燃料には水素が使われるため、水素エンジンとの親和性が高い。

両社は今後5年間のうちに市販車への搭載を可能にしたいとしている。

《石田真一》

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