【ジュネーブ・ショー2001続報】EUのディーゼル事情---ここが変わる

エコカー 燃費
【ジュネーブ・ショー2001続報】EUのディーゼル事情---ここが変わる
【ジュネーブ・ショー2001続報】EUのディーゼル事情---ここが変わる 全 3 枚 拡大写真

ヨーロッパでディーゼル車がブームになっているが、これは環境問題を意識してというより、もっぱら経済的な理由によるものだ。ガソリンと比べてディーゼルの燃費は25%ほど優れているのだが、スイスではディーゼル燃料の価格がガソリンよりも高いために、他のヨーロッパ諸国と事情が異なる。

ディーゼルは以前から燃費のよさは知られていたものの、乗用車では乗り心地(振動・騒音)の悪さから、長距離を頻繁に走るひと向けに、中型車にいくつか設定があるだけだった。それが最近の技術の進歩によりディーゼルエンジンを採用するクルマは増え、フォルクスワーゲン『ルポTDI』のような3リットルカー、オペル『アストラ・エコ4』のような4リットルカーが登場している。ドイツではBMW『7シリーズ』の46%がディーゼルである。

スイスでは、政策によってディーゼル燃料の価格はガソリンより高く設定されているので、ディーゼルの経済的な優位性はなくなる。スイスのディーゼル・ユーザーは、国外へ頻繁に長距離走行するユーザーが主になっている。それでも1990年に2.6%だったディーゼル車の割合は、2000年には7〜8%に成長した。

ただしスイスに限らず、ディーゼルとガソリンとの価格差は縮まる傾向にあり、ディーゼル車の生産にブレーキがかかるだろうというのが、EU業界筋の見方である。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  2. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  3. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】「カッコよさ」盛り込んだ軽ハイトワゴンの逆襲…中村孝仁
  5. 雨天・高速走行時の浮き上がりを防ぐ! ダイハツ『エッセ』など4車種用「スポーツエアロワイパーブレード」を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る