GMとパートナーを組むフィアットは、協力してアルファロメオ『156』をタイのGMプラントで組み立て開始する、と発表した(既報)。生産は2002年から始められ、年間4000台程度が作られる。完成した車はアジア大平洋諸国に輸出される予定だという。
この発表に対し、アメリカのメディアは「もともと安い小型車の生産を得意とするフィアットが、そうした車の需要が高い、とわかっているマーケットでわざわざGMの手を借りて高級車を生産するのは奇妙」と懐疑的。しかもアルファロメオといえばミラノの工場でもっとも優秀な技術者の手で作られている車、というイメージなのに、なぜタイで作るのか、という点にも注目が集まっている。
アルファロメオは近い将来アメリカでの販売を再開する、と発表しているが、今回の動きもその伏線なのか、それとも将来GMが本格的にアルファのアメリカ国内での生産に乗り出すということなのか、興味はつきない。