トヨタ社員の過労死、裁判所が労働基準監督署に認定を命じる

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トヨタ社員の過労死、裁判所が労働基準監督署に認定を命じる
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1988年、当時トヨタ自動車で設計技術担当だった夫(当時35歳)が自殺したのは「過労によるうつ病が原因だった」として、この男性の妻が豊田労働基準監督署の労災不認定を取り消すように求めていた裁判で、名古屋地裁は18日、同署に過労死と認定するように命じる判決を下した。

訴えによると、男性は1978年にトヨタへ入社。1987年2月にはアジア圏向け輸出車を設計する部署の係長に就任。1988年6月からは並行して別の車種のフルモデルチェンジも手掛けた。正規の残業は月あたり70時間程度だったが、サービス残業は多く、夏休み中も家で仕事をしていたという。その後の8月26日未明、この男性は自宅マンションから飛び降り自殺を行っている。

林道春裁判長は判決で「過重、過密な業務などによる心身的負荷は、社会通念上、うつ病を発症させる一定程度以上の危険性を有していたと認められる」として、豊田労働基準監督署長の不認定措置を取り消し、改めて過労死認定を行うように命じた。

《石田真一》

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