【デザインを考える】『スカイライン』は大人になるチャンス、開発者にも好機

自動車 ニューモデル 新型車
【デザインを考える】『スカイライン』は大人になるチャンス、開発者にも好機
【デザインを考える】『スカイライン』は大人になるチャンス、開発者にも好機 全 3 枚 拡大写真
『スカイライン』は強力なブランドとして知られており、このことを抜きにデザインは語れない。このブランドはレースへの一途な思いから自然に生まれ、長いノーズと不規則な爆音で街を駆け巡りレース場を彷彿させるものであったが、これは当時のクルマユーザー誰もの夢であった。

時代は変わったものの、キープコンセプトで、今やオタク扱いされているスカイラインファンに愛されるブランドとして残すことも可能だったが、新たなブランドとして、同時にヌーボー日産のコーポレート・アイデンティティになることがスカイラインの道であろう。それは環境への配慮に加えて、本能的な遊び心や冒険心を持ったデザイナーが、いろいろなアイデアをクルマに託して具現化する絶えざるチャレンジだ。

さて2年半ばと大変短いピッチのフルモデルチェンジとなった今回のモデルは、99年の東京モーターショーで『XVL』として御披露目済みのデザインだが、近年のヨーロッパ車にあるショートハイデッキのスリーボックスのシルエットとクールな面構成で、デザインのレベルも高い。加えてフロント周りにモダンとノスタルジックをブレンドした最近のポルシェ風の味付けもなされており、グローバルで都会的なスタイルとなっている。

ヌーボー日産のデザイントレンドでもあり、スカイラインファンが大人に脱皮するチャンスを良しとするなら一つの選択肢であろう。が、彼らの多くは一抹の寂しさを持つに違いない。

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  5. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る