容疑者への再訪問は面倒だ---千葉県警の警部補が虚偽報告

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千葉県警船橋東警察署に勤務する警部補が、当て逃げ容疑車両の実況見分を行っていないにも関わらず、「車両に事故の痕跡は無かった」と虚偽の報告を行っていたことが明らかなった。県警ではこの警部補を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で立件するという。

問題となった一件は、船橋東署に勤務する51歳の警部補が前任地である我孫子署時代に担当したもの。1999年2月、我孫子市内の国道でタクシーと乗用車が衝突する事故が起きた。タクシーの運転手は軽傷を負ったが、衝突したクルマはそのまま現場から逃走した。目撃証言などから逃走車両のナンバーが判明。所有者である柏市内在住の21歳女性を割り出し、この警部補が捜査のために自宅を訪問した。

しかし、この女性が不在であり、クルマも見当たらなかったため、本来は再訪問しなければならなかったが、警部補は「事件当時に容疑者の女性は在宅しており、車庫にあったクルマを検分したが事故の痕跡は認められなかった」と報告し、捜査を終結させてしまった。

しかし、東京都個人タクシー交通共済協同組合が独自に調査を行ったところ、衝突事故を起こしたクルマに修理された形跡を発見。所有者を追及したところ事故を認めたため、千葉県警に再捜査を依頼。警部補の虚偽報告が発覚した。

千葉県警ではこの警部補が担当した事件を再チェックするとともに、監察課などが中心になり余罪が無いかを追及しているとしている。

《石田真一》

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