大宇は高い買い物? ---GM「アジアだけでアメリカはやめたいんだけど」

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大宇は高い買い物? ---GM「アジアだけでアメリカはやめたいんだけど」
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GMと大宇(デーウ)の買収がまとまったばかりだというのに、アメリカでは大宇モーターズUSAが早ければ今週中にも破産宣告の恐れが出てきた。

アメリカ国内の大宇ディーラーはパーツや保証などを韓国から受け取っていない状態で、営業が成り立っていない。結果として大宇、GM、韓国開発銀行などを相手取り、フランチャイズ法違反で集団訴訟を起こす準備を進めている、という。

問題は、GMが大宇の株式の42%を取得したものの、その中にアメリカでの販売部門が含まれていなかったこと。ディーラーは当然GMがアメリカ国内で大宇の販売を続け、販売網を守ると考えていたのだが、GMはむしろ大宇をアジアベースのみで考え、アメリカ国内での販売には力を入れない方針だったのだ。

しかしアメリカ国内で既に販売された大宇自動車に対するパーツ供給や保証ができない、となればGMの責任が問われることは必至。もし集団訴訟が実現すれば、結局賠償責任を負うはめになるかもしれない。さんざんにもめた大宇買収だが、実際のところはGMにとって大きな負債となる可能性が強くなった。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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