電動式車いすはクルマにあらず---事故件数の急増で警察庁も大慌て

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警察庁は20日、電動式の車いすを利用中の高齢者が事故に巻き込まれるケースが多発しており、昨年は207件に達していたことを明らかにした。電動式車いすが関係する事故は1996年の統計開始以来、年々増加しているが200件の大台を超えたのは初めて。

道路交通法の上で電動式車いすは「歩行者」として扱われ、利用する場合には歩行者と同様の行動を取らなくてはならない。「車道でなく歩道を通行すること」や、道路を横断する際には「横断歩道を使う」なとだ。

ところが、電動式車いすは自転車と同等か、少し早い10km/h程度の速度が出てしまう。このことから高齢者が「クルマなどと同じもの」と考えて運用し、事故に巻き込まれるというケースが大半だという。クルマと同様に車道を走り、右折しようとした際に直進する二輪車と衝突するケースや、車道で並走するクルマと接触するケースは多発しており、重大な事故に至ることも珍しくない。また、これとは逆に電動式車いすで歩行者をはねるという事故も起きている。

警察では販売時に「これはクルマではない」ということを業者に徹底させたり、高齢者に電動式車いすの扱い方を記した冊子なども発行し、事故件数を減らしていきたいとしている。

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《石田真一》

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