24日未明、新潟県新津市内のスーパーマーケット駐車場で、自動販売機荒らしとみられる男3人が乗ったナンバー無しのワゴン車がパトカーに体当たりするなど抵抗したため、警察官が拳銃3発を発砲したと新潟県警が明らかにした。銃弾はクルマに命中し、乗員が負傷した可能性もあるというが、そのまま逃走を続けている。
事件が起きたのは24日の午前1時ごろで、新津警察署の自動車警ら係に所属する39歳の巡査長ら2人がパトロールしていたところ、スーパー駐車場にある自動販売機の前で不審な行動をしている3人の男を発見した。警察官がパトカーから降りて職務質問しようとしたところ、男たちは近くに止めてあったナンバーの無いワゴン車に乗り込み、逃走を開始しようとした。
パトカーに乗っていたもう1人の警察官が素早く進路をふさいだが、ワゴン車はこのパトカーヘ体当たりするなど抵抗したため、ワゴン車の後を走って追いかけてきた巡査長が「止まらないと撃つぞ」という警告の後、ワゴン車下部を狙って2発を発射。なおも抵抗する姿勢を見せたため、運転席付近に向けてさらに1発を発射した。
ワゴン車は結局そのまま逃走し、同日の早朝に現場から1kmほど離れた市道で乗り捨てられているところを発見された。運転席に向けて撃った1発は助手席を貫通しており、車内に血痕が残されていたことから、犯人が銃撃によって負傷した可能性が高いという。
新潟県内では今月に入ってから自動販売機荒らしが続発しており、今月12日には自動販売機荒らしとみられる犯人を追跡中のヘリコプターが不時着し、大破するという事故も起きていた。新潟県警では「今回はパトカー乗員に対しての危機もあり、発砲は職務上問題は無い」とコメントしている。
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