F1グランプリ第12戦ドイツGP決勝は、前戦フランスで早くもタイトルを決定した王者ミハエル・シューマッハがポール・トゥ・ウィンを飾った。フェラーリに移籍して以来、ホッケンハイムでは勝ったことがなかったシューマッハだが、予選、決勝ともに完璧な走りで、地元の大観衆の目前で見事な凱旋勝利を挙げた。
今年初めてとなる兄弟フロント・ロウ対決で幕を開けた決勝レースだが、兄ミハエルは終始リードを守りきり、シーズン自己最多タイとなる9勝目を挙げた。2位を走り続けたラルフ・シューマッハは空気圧調整のため終盤ピットストップを余儀なくされ、順位を一つ下げ、2位にはファン・モントーヤが入った。
気になる日本勢は、12位スタートだった佐藤琢磨はミスなくレースを終え、自己最高の8位。6番グリッドを獲得したジャンカルロ・フィジケラとBARホンダ勢はリタイアに終わった。トヨタはアラン・マクニッシュがエンジントラブルに見舞われリタイヤしたものの、ミカ・サロが粘り9位で完走を果たした。
大幅な改修工事を行った新生ホッケンハイムでの初めてのレースは完走9台というサバイバルレースだった。