愛知県警は20日、携帯電話の出会い系サイトを使って呼び出した男性を暴行するなどして脅し、現金を奪っていたとして、西尾市内を拠点に活動する暴走族メンバーの男と、少年少女4人の計5人を強盗致傷容疑で逮捕したことを明らかにした。
警察の調べによると、この5人は今月1日深夜、携帯電話の出会い系サイトを利用して呼び出した40歳の男性を名鉄西尾口駅前に呼び出し、グループの一員である17歳の女子高校生と会っているところを襲撃。近くの神社に連れ込み、木刀や金属バットで殴るなどの暴行を加えて、右手の骨を折る全治1カ月の重傷を負わせたうえ、現金2万5000円を奪った疑いがもたれている。
西尾市周辺では、援助交際を持ちかけた女子高校生と会った直後、暴走族らしき男4人から襲撃を受けて現金を奪われるという被害が相次いでおり、警察が警戒を強めていた。今回の逮捕は被害者が供述した犯人の特徴が、西尾市内を拠点に活動する暴走族グループの一員と酷似していたことから明らかになったことを発端としており、逮捕された5人も容疑を大筋で認め、女子高校生は他に4件の犯行を行ったことも自供しているという。
犯行の動機は「遊ぶ金が欲しかった」と供述しているが、背後にいると噂される暴力団関係者からの上納金要求が無かったかなどを含め、慎重に捜査を進めていく方針。
