大阪府警は21日、原付バイクによるひったくりを繰り返していた16歳の少年ら3人を逮捕したことを明らかにした。直接の逮捕容疑は商店への強盗未遂で、ひったくりよりも稼げると思い、先に逮捕された3人を合せた6人グループで行った犯行だという。
警察の調べによると、この6人は遊ぶ金を目当てに原付バイクによるひったくりを今年1月ごろから開始した。しかし、1回に得る金額が少ないため、「もっと大きなことをやろう」と強盗を決意。今年3月9日午後、堺市内の食料品店に包丁を持って押し入り、男性経営者を脅して現金を奪おうとした。ところが直後に男性客が来店したことから逃走。結局は未遂に終わった。
その後、「やはりひったくりの方が簡単だ」という結論に達し、今年7月まで6人で犯行を行っていたが、うち3人が窃盗容疑で逮捕され、以後は発覚を恐れて犯行を自粛していたが、仲間の供述から残り3人の存在が明らかになり、21日までに逮捕された。
警察の取り調べに対し、今回逮捕された3人も容疑を大筋で認めているが、「効率が悪いから」という理由だけで、強盗という凶悪犯罪に手を染めるという実態には捜査を担当する警察官も驚いているようだ。