神戸でバスの運転手が飲酒起因の事故起こす---80歳女性が犠牲に

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28日午前、神戸市須磨区内の路上で、道路を横断しようとしていた80歳の女性を市営バスがはね、死亡させるという事故が起きた。警察が調べた結果、54歳のバスの運転手が酒気帯び状態だったことがわかり、道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕している。

警察の調べによると事故が起きたのは28日の午前9時ごろで、神戸市交通局のバスが神戸市須磨区西落合1丁目付近のバス停を出発したところ、バスの直前を横断していた80歳の女性に気がつかず、そのままはねてしまった。女性は頭を強く打っており、ほぼ即死の状態だった。

乗客からの通報によって駆けつけた警察官が54歳の運転手から事故当時の状況について話を聞いていたところ、呼気にかすかなアルコール臭があることに気づいた。このためアルコール検査をしたところ、0.2ミリグラムのアルコールを検出したため、酒気帯び状態であると認定。道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕した。

取り調べに対し、運転手は「前夜に自宅で焼酎のお湯割を5杯ほど飲んだ。勤務前にはアルーコルは抜けていたと思った」と供述しているという。市交通局が警察側に寄せた回答によれば、この運転手は午前6時30分に出勤。同7時から神戸市西部の名谷駅を基点に循環運行するバスに乗務しており、事故を起こした便が6巡目だったという。勤務前の点呼ではアルコールの匂いに気づかず、見逃されていたようだ。

運転手が酒気帯び運転で逮捕されたケースとしては、先月にJR東海バスの運転手が酒酔い状態で勤務し、途中で物損事故を起こしたというケースがあるが、今回は歩行者が死亡しているだけあり、運転手のモラルも含め、さらに大きな問題となりそうだ。

《石田真一》

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