千葉県警は28日、自分の違反行為を隠滅しようと、違反を摘発した白バイ隊員が所持していたバッグを盗んでいた17歳の女子高校生を窃盗容疑で逮捕したことを明らかにした。バッグには交通キップや交通反則キップの原票のつづりが収められていたという。
警察の調べによると、この少女は26日の午後、千葉県沼南町内で原付バイクに2人乗りしているところを、パトロール中の県警交通機動隊の白バイ隊員に発見され、道路交通法違反(定員外乗車)での摘発を受けた。その場で反則キップを切られたが、検挙された際に白バイ隊員に文句を言うなどしたため、この隊員がおよそ20分間に渡り、その場で少女に対して説教をしていたという。
その後、白バイ隊員はパトロールを再開。別の速度違反者を発見し、交通反則キップを交付しようとしたところ、バイク後部のサイドケースに入っていた原票の束が収められたバッグが無くなっていることに気づいた。このため、隊員は別のパトカーにキップを持ってくるように要請。その後、少女を取り締まった現場に戻ったがバッグはなく、説教をしている間に少女らによって盗まれたと判断。県警に通報した。
県警では免許照会の記録から、17歳少女の身元を割り出し、同日夜から事情を聞いていたところ、自分の違反記録を隠滅するため、バッグを盗んで捨てたことを自供したため、27日午後までに窃盗容疑で逮捕した。
ただ、バッグについては「走りながら投げ捨てたからどこにあるかは知らない」という供述を繰り返しており、警察ではバッグの発見に全力を尽くすとともに、関与した2人の少女を厳しく追及する方針。