忙しいし、近くまで乗るだけだし、だから私たちシートベルトは着用しません

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長野県警は5日、交通機動隊が8月上旬に実施したシートベルト検問で摘発された505人を対象に行ったアンケート調査の内容を公表した。「シートベルトをなぜ着用しなかったのか?」という問いに、最も多かった回答は「近くまでだから」だったという。

これは8月1日から10日までの間、県内で交通機動隊が中心となって行った交通検問の際、シートベルト着用義務違反で検挙された505人の男女を対象に行われた。それによると最も多かった言い訳は「近くまでの利用だから必要ない(運転距離が短いからシートベルトの必要はない)」だった。特に女性でその傾向が顕著で、35%がこれを理由としていた。男性で目立つのは「忙しかった」からという理由で、シートベルトの着用を「面倒」とする人や、「事故に遭ったことがないから大丈夫」という人もまだまだ多かった。

変わった言い訳としては「日焼けした肌が擦れて痛むからベルトしない」という若い女性や、「乗り降りが頻繁で、時間の制約もあってベルトをする時間すら惜しい」なんて呆れたセリフを言う運送会社社員もいたという。

長野は日本有数の“交通マイルール県”で、標準的な交通ルールを遵守し、「日本全国それで通じる」と信じきっている人たちが足を踏み入れると、思わずヒヤッとしてしまうことも多い。センターラインを超えて道路中央を走っていたり、ウインカーを点灯させずにいきなり曲がるなどはこれまでにも指摘されてきた。今回のアンケートによれば、安全対策についてもマイルールを頑なに守る人が多いということになるのか。

それにしても「忙しいからベルトをしない」は言語道断。ベルトを着用を惜しんでまで先を急ぐ理由はどこにあるのだろうか。

《石田真一》

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