鹿児島県警は24日、パソコンのスキャナを使って偽造した免許証を用いて架空のローン契約を結び、家電販売店からパソコンを騙し取ろうとした41歳の男ら3人を有印公文書偽造、有印私文書偽造、詐欺未遂の疑いで逮捕したことを明らかにした。
警察の調べによると、この男らはスキャナを利用して免許を画像データとして取り入れ、レタッチソフトを用いて表面の記載内容を改変した上で複製し、これを身分証明書としてクレジット会社とローン契約を結ぶなどを繰り返していた。
偽造された免許証は全体的に白っぽい色だが、短時間に偽造と見破るのは困難なほど精巧に作られたもの。最初に偽造を始めた男は「1回につき、1使用」を厳密に定めていたが、共犯の男が同じ免許証を用いて、短期間に複数回の契約を結ぼうとしたため、「高額なパソコンを何度も買うのはおかしい」と気づいたクレジット会社が警察に届け、今回の事態が発覚。逮捕された男が偽造免許証を作っている男の存在をすぐに自供したことから、実際に作成を行なった42歳の男も後に逮捕されている。
また、最初に逮捕された男は「多重債務者に朗報」と称し、偽造免許証を利用した詐欺指南も行っていた疑いがあり、警察では余罪を厳しく追及する方針。