ひき逃げ犯は虚偽の盗難届けを出す---大阪府警捜査員の予感的中

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大阪府警は10日、警察に「クルマが盗難された」という虚偽の届け出を行い、今月1日に証拠隠滅容疑で逮捕していた男を死亡ひき逃げ事件の容疑者として業務上過失致死と道路交通法違反容疑で再逮捕したことを明らかにした。

警察の調べによると、この男は9月28日の早朝、河内長野市千代田南町の市道を横断しようとしていた78歳の女性をはね、そのまま逃走した疑い。被害を受けた女性は全身を打って間もなく死亡している。

大阪府警では事故直後から「ひき逃げということもあり、盗難車が関与した可能性が高い」として捜査を始め、事故から2日後の9月30日にフロンドガラスが割れた状態で放置されているクルマを発見。所有者から盗難届けが提出されていることもあり、容疑者が再び現場に現れる可能性もあることから、捜査員が張り込みを行っていた。

翌10月1日未明、容疑車両の車内に消火器を噴射している男を張り込みの捜査員が発見。数名で確保し、証拠隠滅の現行犯で逮捕したところ、なんとこの男が盗難届けを出していた本人、つまりクルマの所有者であることがわかった。

男は取り調べで「発覚を恐れて盗難されたことにした」と供述しているが、車内に残っている指紋を消そうとして犯行に及んだとみられている。

警察では「ひき逃げ犯が虚偽の盗難届けを出すのは珍しくないため、今回も所有者が容疑者である可能性に含めてきた。そういった意味では捜査員の推理が的中した」とコメントしている。

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《石田真一》

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