暴力団御用達!! 持ち込むだけで通す民間車検場を摘発

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愛知県警は31日、車両検査を行わないまま、書類を偽造して保安基準をクリアしたように見せかけていた名古屋市南区の民間車検場の経営者ら4人を道路運送車両法違反(不正証明)容疑で逮捕したことを明らかにした。民間車検場の検査員は“みなし公務員”の扱いを受けるため、今回の一件が「ペーパー車検」と断定し、受け取ってきた発行手数料を賄賂と認定された場合、収賄容疑で再逮捕される可能性もある。

愛知県警の調べによると、この4人は知り合いの暴力団組員などから依頼され、不正車検を行っていたとされる。民間車検場で保安基準をクリアしたことが証明されれば、民間車検場が作成した保安基準適合証を陸運支局に提出するだけで車検が通るということに目をつけた組員が、フロントガラスを含めてスモーク状態に加工したクルマを持ち込んで書類の発行を依頼。格安で保安基準適合証の交付を行っていた。

それ以後、名古屋周辺の暴力団組員の間で「あそこならどんなクルマでも大丈夫だ」と口コミで広がり、2年ほど前から扱う台数が急増した。中には暴走族などからの依頼を取りまとめ、中間マージンを取って持ち込むプローカー的な組員の存在もあったとみられ、今回の捜査にはその実態を解明するため、暴力団や暴走族対策の部署も捜査に加わっているようだ。

この会社が発行した保安基準適合証は年間約2000台あまりで、県警では可能なかぎり追跡を行い、不正の実態を解明していく方針。

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《石田真一》

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