クライスラーでは、ジープ『リバティ』にディーゼルエンジン仕様を追加する考えがあることを明らかにした。
ヨーロッパではすでに販売されている2.8リットル・ターボディーゼルをアメリカ国内用に改良したもので、2004年後半に05年モデルとして発売予定だという。ただしアメリカ国内でディーゼルを発売するには07年から実施予定の排ガス規制に合致させる必要があり、まだ技術的な問題は残されている。
しかしガソリンエンジンに比べて25%燃費効率の良いディーゼルはヨーロッパでは乗用車市場の3割を占めており、アメリカでもディーゼルが見直される可能性は高い、とクライスラーでは判断している。
新技術であるターボディーゼルは、アメリカでディーゼル規制の原因となった黒煙や騒音をかなり軽減しており、クライスラーでは今後連邦政府に対し、ディーゼル購入者への税制優遇なども要請する構えだ。
さらにダイムラークライスラーではメルセデスベンツ『Eクラス』のディーゼルエンジン仕様を来年にもアメリカで販売する予定。