パーキングエリアも高速道路---神奈川県警が大黒PAで初の取り締まり実施

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神奈川県警は3日、1日深夜から2日未明に掛け、横浜市の首都高速湾岸線・大黒パーキングエリア(PA)で初の一斉取り締まりを行ない、整備不良やナンバープレートカバー装着などを理由に30人を道路交通法違反容疑で摘発したことを明らかにした。また、PA内に入ろうとしていた暴走族2人は無免許運転が発覚して逮捕されている。

大黒PAには週末の深夜になると、関東一円から改造車が集まり、386台分の駐車スペースが完全に埋め尽くされてしまう。一般車両は立ち寄ることすら難しく、最近では改造車を見ようと集まったギャラリーが一部暴徒化し、クルマで若い女性を追い掛け回したり、駐車場で箱乗りしたりするなどの危険行為も目立つようになっていた。

県警に対しては「取り締まりを強化しろ」との苦情が殺到していたが、PAが首都高速道路公団の施設であり、厳密には道路ではないことから、これまで取り締まりが一切出来ない状態だった。

しかし、県警では荒れ放題となった現状を「看過できない」として、横浜地検と協議した結果、「PAは高速道路施設の一部とみなし、道交法適用対象とする」ことを決め、本格的な取り締まりを行なうことになった。

初日となる1日深夜から2日未明に掛けての取り締まりでは県警交通指導課、高速隊などから警察官150人を動員。パトカー50台を出動させるなどして検問体制を強化。PAを一時的に封鎖して、改造車の出入りを禁じた。

一斉取り締まりの結果、8人を道交法違反(整備不良)で摘発。クルマに赤外線不透過プレート(ナンバープレートカバー)を装着していた10人を神奈川県道路交通規則違反で検挙。PA内に入ろうとしていた暴走族グループのうち、少年2人を道交法違反(無免許運転)で逮捕。改造バイク5台を押収した。また、大音量で音楽を流し続ける改造車の近くで踊っていた十数人に対しては道路不正使用で警告を行っている。

神奈川県警では「今後も定期的に一斉取り締まりを行なっていく」とコメントしている。

《石田真一》

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