「危険運転罪なんて知らない」夢見心地で死亡事故を起こした被告の一言

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泥酔状態でクルマを運転中に意識朦朧に陥り、自転車に乗っていた女性をはねて死亡させたとして、危険運転致死と道路交通法違反の罪に問われた21歳の男に対する裁判の初公判が6日、青森地裁で開かれた。

この事故は昨年12月6日未明、青森市内の市道で起きた。21歳の被告は泥酔状態でクルマを運転中、意識が朦朧とした状態に陥り、全くコントロールできないままクルマを数分間に渡って走らせ続けた。その結果、前方を自転車に乗って走っていた62歳の女性をはね、そのまま現場から逃走した。被告は事故から10分後、現場から3kmほど離れた市道で発見された。事故現場に落ちていた破片が一致したため、当初は業務上過失致傷と道交法違反(酒酔い運転)の疑いで逮捕した。

後の調べで被告が「酒を飲んでいても事故を起こさなければ大丈夫」と考え、以前から恒常的に飲酒運転を繰り返していたことが判明。事故当時の記憶が全くない状態になるほど泥酔していたことなどから、地検では「悪質な事例」と判断。また意識不明の重体だった被害者が死亡していることから、容疑も危険運転致死罪に切り替えた。

6日の初公判で被告は起訴事実を全面的に認め、「事故を起こしたことは気づいたが、冷静になれないまま現場を離れた。どうすればいいのかわからなかった」と供述。「悪質な死亡事故で適用される危険運転致死罪について知っていたか」と検察側から質問されると、「そういう罪があるのは全く知らなかった」と延べている。

《石田真一》

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