ホイールのボルトを外し、ブレーキには油を---ストーカーの歪んだ愛の恐ろしさ

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山形県警は8日、ストーカー行為のターゲットとしていた30歳代女性の家から下着を盗むなどして1月中旬に逮捕された33歳の男が、この女性の夫が所有するクルマのブレーキに油を塗布するなど、悪質な細工をしていた疑いがあることを明らかにした。この男は女性宅に侵入し、電気ポットや炊飯器に毒物を入れたとして7日に殺人未遂容疑で再逮捕しているが、その取り調べの過程で判明したという。

山形県警・山形署の調べによると、この男は山形市内に住む30歳代の女性に10年ほど前から一方的に好意を寄せ、昨年11月ごろからは女性宅周辺を徘徊するなどストーカー行為が激化。今年1月16日に女性宅から下着を盗んだ容疑で逮捕されている。その後の調べで、この男が女性宅に度々侵入し、昨年12月下旬には電気ポットや炊飯器に毒物(水銀化合物)の粉末を混入。夫婦殺害を狙ったとして、殺人未遂容疑で7日に再逮捕されている。その取り調べの過程で、この男が毒物混入以外にも、女性の夫が所有する乗用車に様々な細工を施し、事故を装って殺害しようとしていたこともわかった。

男は女性宅に侵入した際、駐車場に止められていたクルマに傷をつけるなどの嫌がらせ行為を行っていたが、そのうちにこれがエスカレート。昨年12月ごろからはタイヤをパンクさせる、ホイールのボルトを緩めるなどの悪質な細工を行っていた。さらにはタイヤを外してブレーキパッドに油を塗布する。マフラーを雪で塞ぎ、一酸化炭素中毒を狙うなど、命を奪いかねない行為までに発展した。

女性とその夫はクルマへのいたずらが顕著になった12月以降は警戒してクルマを使用しておらず、具体的な成果が上がらないために細工がエスカレートしたのではないかと警察ではみている。取り調べに対して男は「円満な家庭に腹が立った。クルマに細工して事故を起こさせようと思った」などと、クルマへの細工を認めているという。

《石田真一》

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