逮捕者で対決姿勢はトーンダウン---広島の暴走族、条例に敗れる

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広島県警は8日、広島市暴走族追放条例を初適用した昨年11月の暴走族違法集会事件で、広島市西区と安芸区を拠点にする活動する暴走族のメンバー16人を7日までに書類送検し、集会に関係した41人の送検を全て終了したことを明らかにした。一連の事件の逮捕者は面倒見1人を含む7人、書類送検は34人となった。

この事件は昨年11月23日の深夜に起きた。暴力団との関係を持つ22歳の面倒見が「引退式をやるぞ」と、広島市西区と安芸区を拠点に活動する暴走族のメンバーに呼びかけ、同日の午後10時30分ごろから広島市中区の公園(アリスガーデン)で集会を強行した。市の職員らが「広島市の暴走族追放条例に抵触する」旨を告げ、解散を呼びかけたがグループはこれを無視。円陣を組み、大声でメンバーの名前を連呼するなどの示威行為を繰り広げたため、午後10時40分に警察が介入しての一斉摘発を行い、面倒見の男と暴走族の幹部2人の合計3人を広島市暴走族追放条例違反の現行犯で逮捕した。

当初は警察への徹底抗戦の構えを見せていた暴走族グループも、実際に逮捕者が出て、面倒見と関連のある暴力団事務所への強制捜査が行われたという実態を目の当たりにすると一気にトーンダウン。取り調べの際に特攻服を持参し、そのまま警察に置いて帰るメンバーもいるなど、条例の効果は抜群だった。

県警ではこれまでに暴走族グループの幹部クラスと面倒見の7人を逮捕・送検しており、集会に参加した一般のメンバーについても順次書類送検してきた。7日までに最後に残っていた16人の書類送検が完了し、一連の捜査はこれで終了する。

警察では「実際の逮捕者が出たことを意外に感じるメンバーが多かったようだ」とコメント。今後も同様のケースが生じた場合には厳しく対処していくとしている。

《石田真一》

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