同じ違反を繰り返すヤツはいつか死ぬ---分析で明らかに

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茨城県警は3日、昨年1年間に県内で発生した交通事故のうち、事故の原因を作り出したとされる第一当事者のうち、全体の64.6%の運転者に過去6年以内の交通違反歴があることがわかった。交通ルールを軽視しやすい傾向のドライバーが事故を誘発することのあらわれだとしている。

これは茨城県警・交通企画課が昨年1年間に茨城県内で起きた死亡交通事故を詳細に分析した結果として明らかになったもの。昨年1年間に茨城県内の交通事故死亡者は331人いたが、このうち316人は事故の第一当事者、つまり「事故の主原因を作り出した」と認められる人物だ。

この第一当事者が過去に起こした違反歴を調べたところ、全体の64.6%にあたる204人は過去6年間に最低1回の違反を行い、摘発された経験があった。ただし、1回の検挙歴に留まるというのは63人(全体の30.9%)と少なく、2回以上の検挙歴があるものが約7割を占めることとなった。

死亡原因と同じ違反で過去に検挙された経験のある者も多く、特に速度超過は群を抜いている。速度超過が原因で死亡した49人中、なんと16人は過去に速度超過で検挙された経験があったという。常習性があると言われる飲酒運転だが、こちらは36人中7人に留まっている。

県警では「同じ違反内容を何度も繰り返すうちに事故を起こす。遵法意識に欠けているというだけではなく、反省しようとしないところに問題がある」と分析。こうしたドライバーにルールを守らせていくことが事故を減らす道筋につながる、としている。

《石田真一》

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