「ひったくり事件発生を知らせない」決定、撤回へ…兵庫・西宮署

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兵庫県警・西宮署は4日、先月6日に発表していた「ひったくり事件発生時の報道機関向けへの情報開示は原則として行わない」という決定を撤回。今後も事件発生時にはその詳細を知らせるということを改めて示した。

これは先月6日、兵庫県警・西宮署が独自の判断として決定したもの。ひったくりは安易に行える犯罪であり、報道でその手口が公開されると模倣犯が増えるため、積極的に情報を開示しないことが犯罪抑止につながるとしていた。

この決定に報道各社が難色を示し、県警に対して「報道しないことで、かえって市民の警戒感の欠如を招く恐れがあり、むしろ積極的な広報で市民の協力を得ることが防犯対策として有効」という意見書を提出。兵庫県警の県民広報課も西宮署に対して「好ましくない決定」と指導していた。

西宮署は「県警本部の判断を待つ」として、6日以後もこれまでと同様の体制で事件発生の情報を開示してきたが、今月に入ってから「同意は得られない」と判断。報道機関への情報開示を行わないという決定を撤回することを決めた。

ひったくり被害が相次ぐ関西圏の警察本部では「ひったくり犯罪は安易であるし、手口が報じられるたびに模倣犯が増える」ということを暗に認めているが、大阪府警などでは「ひったくり被害が実際に起きていることを積極的に報じることが防犯意識を高めることになる」として、些細な事件でも発表していく姿勢を崩していない。

《石田真一》

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