昨年1月、走行中の大型トレーラーの前輪が外れ、歩道をベビーカーを押して歩いていた主婦(当時29歳)を直撃して死亡させたショッキングな事故で、主婦の母親が国とトレーラーヘッドを製造していた三菱自動車工業を相手取り、550万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こした。
この事故で三菱は製品の欠陥を否定しつつ、同型車などを対象に車軸とホイールを結ぶハブの点検と交換を実施した。訴状では「三菱は構造上の欠陥のある車両を製造した」と主張、車検を通じて危険な車両が走行しないようにする注意義務を国も怠った、としている。亡くなった主婦には当時4歳と1歳の子供がいた。何の落ち度もない母親を突然、亡くした遺族の戸惑いと悲しみは想像を超えるものがある。
訴訟の行方はともかく、我々は多くの大型車が都市内を我が物顔で通行する国に住んでいる、という事実を認識する必要がありそうだ。
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