愛知県警は10日、交通違反をしながら反則金を納めようとしない違反者を逮捕することを目的とした専従班の設置を決めたことを明らかにした。
これは交通違反者のうち、警察や裁判所からの出頭を無視し、逃亡を続ける悪質な違反者を対象としたもの。現在は各所轄署の担当者が個別に対処しているが、あらゆる手段を用いて3年間の時効寸前まで逃げ続けるような悪質な違反者も最近では徐々に増えつつあり、専従チームの設置が強く求められてきた。
このため、4月1日付けで県警本部の交通指導課内に追跡捜査係を設置。専従スタッフ10人程度で悪質違反者の摘発に乗り出すことになった。昨年、愛知県警管内では20人の悪質違反者を逮捕しているが、専従チームの設置によって、今年はさらにその数を増していきたいとしている。
県警では「罰金を納付している他の違反者との公平性を確保することが目的」とコメントしている。