RVでの階段暴走、新成人に「幼稚な犯行」と断罪

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ナンパに失敗したことに腹を立て、女性を追いかけるようにしてRVで強引に駅の階段を駆け上がり、手すりなどの施設を破壊したとして建造物損壊と建造物侵入の罪に問われた20歳の男に対する判決公判が12日、山形地裁で開かれた。裁判官は「幼稚な犯行」と断罪し、被告に懲役1年6カ月(執行猶予3年)の有罪判決を言い渡した。

問題の事件は今年の1月13日、成人の日の午後に起きている。山形県山形市のJR山形駅東口で、クルマに乗りながら若い女性に声を掛けていた20歳の男が、通りがかった女性に無視されたことに腹を立て、この女性を追いかけるようにRVで駅のコンコースへとつながる階段(長さ10メートル、高低差5.4メートル、幅6メートル、段数27)を駆け上ったというもの。クルマは階段を上りきると、幅13メートルの通路を横切り、反対側の階段を駆け下りて現場から走り去った。休日ということもあり、現場は多くの人で混雑していたが、190万円相当の手すりを破壊したのみで済み、幸いにもケガ人はいなかった。

12日の判決公判で山形地裁の木下徹信裁判官は「被告は現場で何人かの女性に声をかけたが完全に無視されたことに腹を立て、周囲を驚かせるようなことをすれば注目してもらえると考えた。また、階段をクルマで走ることで憂さ晴らしをしようとしたが、これらは成人としての自覚を欠いた幼稚な行為としか言いようがない」と痛烈に批判した。その上で「幼稚な考えで起こした犯行の結果は重大だ。社会にも強い不安を与えたが、反省している点は見受けられる」と判断。懲役1年6カ月の求刑に対し、懲役1年6カ月(執行猶予3年)の有罪判決を言い渡した。

《石田真一》

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