12日未明、愛媛県松山市内の市道で、パトカーの追跡から逃れようと猛スピードで逃走していたクルマが運転を誤って道路際の土手に激突。追尾してきたパトカーも避けきれず追突するという事故が起きた。この事故で最初に事故を起こしたクルマを運転していた31歳の男が死亡。同乗していた2人が重軽傷を負っている。
愛媛県警・松山東署の調べによると、事故が起きたのは12日の午前4時10分ごろだという。事故発生の5分ほど前、松山東署のパトカーが赤信号を無視し、左折していくクルマを発見。赤色灯とサイレンを使用した状態で追跡を開始した。パトカーは逃走するクルマに向かって停止を呼びかけたが、100km/hを超える猛スピードで走り続けた。
追跡開始から3分後、逃走していたクルマは運転を誤って道路脇の土手に激突。後方から走ってきたパトカーも避けきれずに追突した。この事故で逃走していたクルマを運転していた31歳の男が収容先の病院で2時間後に死亡。このクルマに同乗していた29歳の女性が肩の骨を折る全治2カ月の重傷。7歳の男児が軽傷を負った。パトカーの乗員にケガは無かった。
死亡した31歳の男は免許を持っておらず、無免許の発覚と信号無視の摘発から逃れるためにパトカーから逃走したとみられている。今回の追跡について愛媛県警では「パトカーは正当な職務執行を行っており、追跡に問題は無かったと考える」とコメントしている。