群馬県警は11日、対向車の妨害や、追跡してくる警察車両への威嚇として盗んだ消火器を使用していた暴走族メンバー1人を道路交通法違反(共同危険行為)容疑で新たに逮捕したことを明らかにした。先月20日の3人を皮切りに、これまで7人を逮捕している。
群馬県警・交通指導課と渋川署の調べによると、逮捕された8人を含む暴走族グループ20人は昨年12月14日の深夜、バイク10台あまりで渋川市内の国道17号線を暴走。その際に盗んだ消火器を対向車の運転席付近に向かって噴射するなどの走行妨害行為を繰り返した疑いが持たれている。
この件ではすでに7人が逮捕されているが、今回逮捕された少年は「消火器は子持村内で盗んだ」と、消火器の入手ルートについて初めて具体的な供述を行ったとされる。子持村では昨年12月中旬から道路沿いに設置された初期消火用の消火器が何者かによって盗まれる被害が相次いでおり、これまでに15本の被害が確認されている。また、「消火器を実際に盗んでまわった実行犯は3人程度」などとも話しており、警察では慎重に裏づけ捜査を進めている。