居眠り運転トラックが3人を死傷---勤務先の責任も問われる?

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14日早朝、大阪府高石市内の国道26号線で、車線規制中の工事現場に普通トラックが突っ込み、制止しようとした警備員3人を次々にはねるという事故が起きた。この事故で1人が死亡、2人が重軽傷を負った。

大阪府警・高石署の調べによると、事故が起きたのは14日の午前5時25分ごろだという。高石市西取石の国道26号線で、電話用地下ケーブル敷設工事のために車線規制が行われていた道路に、35歳の男が運転するトラックが減速しないまま接近してきた。警備員が車線規制中であることを知らせて制止しようとしたが、トラックはそのまま3人の警備員をなぎ倒すように突っ込み、数メートル走ったところで停止した。この事故で現場に居合わせた警備員のうち、54歳の男性が出血多量が原因で間もなく死亡。他の2人も重軽傷を負った。

警察ではトラックを運転していた男を業務上過失致死傷と道路交通法違反(無免許運転)の疑いで現行犯逮捕した。男は違反累積で昨年6月に免許取り消し処分となっていたが、勤務する会社にはその旨を伝えていたなかったらしい。

また、この男は警察の取り調べに対して「前日は3時間程度しか寝ていない」と供述しており、事故当時は居眠り運転をしていた可能性が高いことを指摘している。現場は見通しの良い片側3車線の道路だが、男のクルマは道路規制の標識を無視し、そのまま直進していた。

警察では男を追及するとともに、この男が勤務する運送会社についても無免許運転を黙認したり、過労運転につながるスケジュールを命じていた可能性もあるとして、近日中に家宅捜索を含めた捜査を行う方針。

《石田真一》

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