「クルマを止めたらキーを抜く」群馬県警がアピールする基本

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群馬県警は17日、県内で相次ぐ自動車盗難を防止するため、盗難に至ったケースを紹介するチラシ16万枚を作成し、県の職域防犯協力会連合会や各警察署と連携し、市民に対して盗難防止を呼びかけていくことを明らかにした。

群馬県では昨年1年間に916件の自動車盗難被害が発生している。その数は年々増加する傾向にあり、5年前(1998年)の515件と比較した場合、その数は約2倍に届こうかという勢いだ。クルマが無いと何もできないという土地柄のためか、クルマ=高級品の意識が他県よりも希薄であり、特に目立つのがキーを付けた状態で盗まれるということ。これは関東圏でも群を抜く勢いで起きており、昨年は424件が発生。年間に発生した自動車盗難全体の半数に届こうかという数字で、クルマを単なる移動手段と過信するあまり、自転車と似たような感覚で放置する傾向がみられるという。

盗難事件が発生した際、キーを付けたままにした理由を警官が質問したところ、所有者の多くが「自宅の前だから大丈夫」と答えており、その他にも「用事を終えてすぐ戻ってくるのだから(キーを抜く)必要性を感じない」、「エンジンを止めたらエアコンが切れて寒く(暑く)なる」という、防犯意識が希薄であることを示すような供述が多かった。

このため、県警では「駐車する際は必ずキーを抜く」ということを主題にしたチラシ16万枚を制作。キーを抜くだけでなく、ドアの施錠をしっかりと行うことなどを呼びかけていくことにした。

他県では考えられないような内容だが、群馬県警では「それが間違ったことだと告知していくことから始めていかないと…」としている。

《石田真一》

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