教職員の飲酒運転は厳罰---高知県が常任講師を処分

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高知県教育委員会は18日、卒業式後に行われた職員の宴会で酒を飲んだ後にクルマを運転し、酒気帯び運転容疑で摘発された28歳の中学校常任講師を懲戒免職処分にしたことを明らかにした。二次会で酒を飲まなかったため、酔いは醒めたものと判断してクルマを運転してしまったという。

県教委の調べによると、この講師は今月14日の深夜、高知県野市町の国道55号線を自分のクルマで走行中、パトロール中のパトカーからふらつき運転を指摘されて停止命令を受けた。警察官が呼気検査を行ったところ、呼気1リットル中0.15ミリグラムのアルコールを検出したため、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で検挙された。

講師は同日の夕方から行われた勤務先の中学校の卒業記念謝恩会に出席。保護者などから進められ、一次会の席上ではビール大瓶2本程度を飲んだ。その後、運転代行を呼んで二次会の会場まで移動。ここでは酒類を口にせず、2時間程度を過ごしたために「酔いが醒めた」と判断。自分でクルマを運転して帰宅する途中に警察の摘発を受けたらしい。

高知県は1997年から県職員に対して、飲酒運転で警察の摘発を受けた場合は原則として停職。事故を起こした場合には懲戒免職するという厳しい罰則規定を設けている。今回の場合、事故は起こしていないが、講師とはいえ教職員であることから、さらに厳しいモラルが問われることとなり、懲戒免職処分が決まった。県教委では「県民の皆様にはご迷惑をおかけしました」と陳謝している。なお、今年度中に教職員が飲酒絡みのトラブルで免職扱いとなったのは今回で3度目。

《石田真一》

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