壊れたパーツはを外す!! ひき逃げの証拠隠滅で懲役2年

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飲酒運転中にひき逃げ事故を起こし、事故の発覚を恐れて破損した部品を取り外すなどして証拠隠滅を図り、業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)の罪に問われていた50歳の男に対する判決公判が19日、盛岡地裁で開かれた。裁判官は懲役2年の実刑判決を言い渡している。

この事故は今年1月4日の未明に起きた。盛岡市東新庄2丁目付近の市道で、友人4人と道路左側を歩いていた19歳の男性を後方から走ってきた乗用車がはね、そのまま逃走したというもの。男性はクルマと接触した際に頭を強打し、脳挫傷で一時意識不明の重体となった。現在も回復不能の障害が残っているという。

岩手県警・盛岡東署は目撃情報などから容疑車両を割り出したが、男性と接触したとみられる左側ドアミラーは取り外された状態で、破片の照合などが不可能になっていた。運転していた男は当初「ミラーは物損事故を起こして脱落した」などと供述して容疑を否認していたが、次第に容疑を認め始め、最終的には「飲酒運転の発覚を恐れて逃走した」と関与を全面的に認めていた。

19日の判決公判で盛岡地裁の遠藤東路裁判官は「事故の証拠を隠滅するため、サイドミラーを自分で取り外すなどの行為は悪質としか言いようがない。また、事故による負傷で将来の完全回復が困難となった被害者の無念は計り知れないものがある」と断罪したが、その一方で補償交渉の進展などを斟酌し、懲役4年6カ月の求刑に対し、懲役2年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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