21日午後、福島県福島市内の市道で、駐車場から飛び出すように走ってきた暴走車に歩行者2人がはねられ、うち1人が頭を強く打って死亡するという事故が起きた。警察ではクルマを運転していた83歳の男を業務上過失致死傷容疑で逮捕している。
福島県警・福島署の調べによると、事故が起きたのは21日の午後1時20分ごろだという。福島市黒岩の市道に設置されている歩道を歩いていた78歳と20歳の女性が隣接する駐車場から飛び出してきたクルマに相次いではねられた。このうち最初にはねられた78歳の女性が頭を強く打って間もなく死亡。20歳の女性は逃げようとした際に転倒して足に軽いケガを負った。クルマは2人をはねた後もさらに暴走を続け、対向車線側にある駐車場に飛び込み、クルマ2台と衝突した後にようやく停止した。
警察ではこのクルマを運転していた83歳の男を業務上過失致死傷容疑で逮捕して取り調べを進めている。警察の調べに対して男は「運転を誤ってクルマの左前輪が側溝に落とした。抜け出そうと思い切りアクセルを踏んだらクルマが急加速した。ブレーキを踏んだがクルマは止まらずさらに加速した」などと供述している。警察ではパニックに陥った男がアクセルとブレーキのペダルを踏み間違えたことが事故につながったとみて調べを進めている。
