トヨタ自動車は24日、東京証券取引所で自己株の市場買い付けを実施した、と発表した。これまでの累計取得株式数は1億5460万株となり、目標の9割に達した。
今回の買い付けは3月6日から24日までの期間に実施したもので、397億円で自社の普通株式1423万株を取得した。同社は、株式数で1億7000万株、取得価額にして6000億円を上限に、自己株買いを進めている。
これまでの実績は、累計取得株式数は目標の9割を超えたが、取得総額はこのところの株価低迷を反映し、4535億円と目標の76％にとどまっている。自己株取得で株株主への利益還元を図るトヨタだが、国内景気の低迷もあり、株価水準を引き上げるまでには至っていないようだ。