【スバル『レガシィ』発表】6MTは完成しているけど、搭載見送り

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【スバル『レガシィ』発表】6MTは完成しているけど、搭載見送り
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新型『レガシィ』では廉価バージョンを除き、搭載されるオートマチックトランスミッション(以下AT)は5速タイプへとバージョンアップした。気になるのはマニュアルトランスミッション(以下MT)が5速タイプに留まったことだ。ATが5速になったのだから、MTは6速に…というわけにはいかなかったのか。

「もちろんそういうリクエストはあり、6速MTの開発も進めてきましたが、残念ながら新型デビューには間に合いませんでした」と説明するのは、新型レガシィのトランスミッションを担当した山本憲一・パワーユニット研究実験第三部・副参事。ユーザーだけではなく、社内からも「6速MTを!」という声は根強かったようだ。

「すでに『インプレッサ』では6速MTを採用した「WRX STi」がございますし、レガシィ用の6MTも実は試作レベルまで達しています。それではなぜ採用しなかったのか、という話になりますが、これの理由は簡単です。軽量化という面で遅れをとったからです」と山本副参事は説明する。

レガシィ用6MTはトランスミッションとしての信頼性を重視して開発がスタートしたため、軽量化という面が後回しにされていたらしい。山本副参事によれば「現状のものであれば搭載できた」というが、新型レガシィは先代比で100kgマイナスという驚異的な軽量化を実現しているため、6MTに執着することでその足を引っ張るようなことはしたくなかったというのだ。

「他社で許される妥協がスバルでは許されない」ということはこの部分でも発揮されていた。妥協が許されないから、ゲトラグ社製6MTなどの社外品を採用することは全く考えていないようだ。

「モデル末期まで5MTを継続するということはなく、どこかのタイミングで6MTが入ると思います。さらに開発を進め、遅れている軽量化を実現させます。このままで終わらせるつもりはありませんよ」

《石田真一》

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