広域事件認定ではないが…。他県のひき逃げ事件も捜査します

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石川県警は12日、今年4月に福井県敦賀市内で起きたひき逃げ事件の目撃情報を求めるチラシを県内全域の警察署や交番に掲示したことを明らかにした。

被害者が石川県在住であり、逃走した犯人も同県在住の可能性が高いという考えから行われたものだが、他県で起きた事故の目撃情報を求めるチラシ掲示はこれまでに例がないという。

問題の事故は今年4月12日の深夜に発生している。同日の午後10時30分ごろ、クルマから降りた2歳の男児が後方から走ってきたクルマにはねられた。クルマは停止することもなく、そのまま福井市(石川県)方向に走り去っている。男児は病院に収容されたが、全身を強く打ったことが原因でまもなく死亡した。

容疑車両は現場に残されたミラーなどの遺留品から、車体色がシルバーのトヨタ『クラウン』と見られているが、福井県内では該当車両が修理するために工場入りしたなどの情報は寄せられていないという。

男児の両親は自費で犯人の目撃情報を呼びかけるチラシを制作。これまでに現場付近で3000枚をドライバーなどに配布している。

この情報を福井県警の関係者から聞かされた石川県警では「被害者は石川県内に住んでおり、容疑者も同様に石川県内に在住している可能性が高い」として、チラシを県内の警察署や交番にも貼付けを行い、情報の提供を呼びかけることにした。

警察庁が広域事件として認定したものについては、県境をまたいでの捜査体制が敷かれるが、広域事件の認定を受けていないひき逃げ事件でこのような協力が行われるのは極めて異例だという。

石川県警では自動車修理工場にも情報の提供を呼びかける方針だが、その背景には「他県に逃げ込めば摘発逃れができると思っている容疑者の一掃を目指す」という考えがあるようだ。

《石田真一》

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