【新BMWデザイン考】『Z4』はアートなクルマ……松井孝晏

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【新BMWデザイン考】『Z4』はアートなクルマ……松井孝晏
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★HPとIQは反比例する、なんて

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1916年、BMWは航空機用エンジン・メーカーとして創立、最初のモーターサイクルがドイツのミュンヘン工場から出荷された。エンブレムは飛行機のプロペラを図案化したもので、BMWのエンジンを「BMWモーター」と称するのも、高性能な航空機用エンジンを製作していたことに由来するのであろう。また車体前部から乗り降りする『イセッタ』もBMWのクルマだ。このようにBMWはなかなか気骨のある会社なのである。

1966年に高性能でコンパクトな高級車、いわゆるスポーツセダンとして新しいクラス(ドイツ語で「ノイエ・クラッセ」)を確立したのが『1600-02』だが、BMW車で広く一般の人に知られるようになったのは、1600-02から発展した3シリーズだ。「BMWのイメージは3シリーズ」と言っても過言ではない。初代の端正な優等生の箱型セダンに始まり、3代目で空力の時代の流れを反映してシルスポイラをつけたデザインとなり、現行4代目はこのデザイン路線の完成モデルといえる。

一方競合他社のデザインも、BMWを真似したかと思えるような路線から過激なスタイリング表現に移行し、その先は1950年代のアメリカの翼の生えたクルマのように、レーシングカーや戦闘機をイメージするしかない。近頃、このようなスタイル傾向と馬力競争を称して、「HP(馬力)とIQは反比例する」と揶揄されたりしている。

BMWはそれをいさぎよしとせず、かつてのカロッツェリアのように彫刻のような美しいカタチを追求する“アートなクルマ”のデザイン路線を選択したに違いない。リスクは高くても、新しい時代を予感させる、勇気ある行動と心意気にエールを送ろう。

1/3★新型5シリーズの「目」は他車撃退のサイン!
2/3★ちぢみ志向を打破する“アートなクルマ”…Z4

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《松井孝晏》

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