トヨタ自動車は29日、3列シートを持つ小型ミニバン『シエンタ』を発売した。ターゲットは若年ファミリーで、「運転のしやすさとユーティリティ」を追求したクルマ、とトヨタは説明している。
3列シートのコンパクトミニバンといえば、日産自動車の『キューブ・キュービック』が9月3日に発売されたばかり。キューブキュービックに遅れること約1カ月で登場したシエンタは、3列シートコンパクトミニバンの元祖ともいえるホンダの『モビリオ』に始まり、今後は三菱自動車やマツダも参入するともいわれる、激戦が予想されるジャンルへの投入だ。
シエンタの開発にあたっては、サイズの大きなミニバンではなく、コンパクトなミニバンこそが「日常生活の道具としてのミニバン」として、7人乗りにこだわりつつ、可能な限りサイズを小さく設定しているのが特徴。小ささへのこだわりは、「平日にメインでクルマを運転することになるファミリーの母親が、運転しやすいように」との配慮だという。
また、「赤ちゃんを連れていても乗りやすいように」をテーマに、力を必要とせずに指一本で簡単にこなせるシートアレンジなどのユーティリティも自慢。
エンジンは1.5リットル直列4気筒。駆動方式はFFと4WDで、FFにはCVT、4WDには4ATのミッションが組み合わされる。
価格は137万(X“Eパッケージ”/2WD)から184万(G/4WD)。月間販売目標は7000台。取り扱いはカローラ店ならびにネッツ店、店頭発表会は10月4日、5日。