三菱自動車工業は3月中旬にも臨時株主総会を開く方針を明らかにした。ダイムラークライスラーおよび三菱商事、三菱重工業など三菱グループによる増資を承認するためで、今月中に召集を通知する予定。
三菱自動車は、北米で自動車ローンの不良債権が大量に発生するなどにより2004年3月期は連結営業損益が450億円の赤字となる見込み。資本不足を補うため、ダイムラーおよび三菱グループによる2000億円規模の増資が検討されている。
増資はいずれも優先株となるため、ダイムラー33.7％、三菱重工業14.8％といった議決権ベースの出資比率は維持される見通し。01年度から3カ年で取り組んできた再建計画「ターンアラウンド」は、収益目標が未達となるため、増資を機に04年度からの新たな再建計画も策定する。
