アイシン精機は13日、米テネシー州にアルミ機関系機能部品を生産する新会社「アイシン・オートモーティブ・キャスティング・テネシー」(AACT)を設立し、2005年8月から生産を開始する、と発表した。トヨタ自動車などが、現地生産を拡大することに対応する。
北米向けのアルミ部品は、アイシン・オートモーティブ・キャスティング(AAC、ケンタッキー州ロンドン市)が生産してきたが、日本メーカーの現地生産拡大による需要の増加に対応し、新たにテネシー州クリントン市に新会社を設立した。
新会社の設立により、AACは、大物素形材部品の生産と、金型製作を含むアルミ鋳造事業に特化する。AACTは、ポンプ、ピストンなどのアルミ機能部品の鋳造から組み付けまでの一貫生産を行う。
投資額は、土地・建屋・設備を含め、合計6760万ドル。売上高は05年に800万ドル、08年に1億4000万ドルを計画している。従業員数は、生産開始当初の05年は90人だが、08年には900人に拡大する予定。