21日午前、京都府城陽市内で、走行中の大型トラックの後輪タイヤ1本が脱落し、対向車線を走行していた別の普通トラックに衝突した。この事故によって、衝突を回避しようとした普通トラックの運転者が軽傷を負っている。
京都府警・城陽署によると、事故が起きたのは21日の午前10時35分ごろ。城陽市奈島付近の国道307号線で、32歳の男性が運転する大型トラックの右後輪1本が脱落。そのまま対向車線側を滑走し、対向してきた54歳男性の運転する普通トラックと衝突した。
タイヤは普通トラックのバンパー、右ドアの順に当たり、滑走してくるタイヤを目視して急ブレーキを掛けた普通トラックの運転者が足に軽傷を負っている。
タイヤを落とした大型トラックはそのまま現場から走り去ったが、途中でガタガタという振動が発生したために運転手が異常に気がつき、現場から500mほど先にあるガソリンスタンドに入ってチェックしようとしたところ、このトラックを追いかけてきた後続車のドライバーからタイヤ脱落の事実を知らされ、警察に通報した。
脱落したタイヤは右後輪(ダブルタイヤ構造)のうち、外側の1本。ハブとホイールを接続するボルト8本すべてが破断していたが、ボルトの数本には錆が確認されており、破断が長期に渡って見過ごされた可能性も指摘されている。また、脱落はしなかったものの、内側のタイヤはパンクしていたという。
トラックは1995年に日産ディーゼルが製造したもので、「車検は今年1月に受けている。脱落したタイヤは今年3月に交換した」と運転手は供述しているようだ。