福岡県警は24日、昨年7月に福岡県北九州市内で交通トラブルの末に当て逃げ事故を起こしたとして37歳の男を傷害容疑で逮捕した。男の自宅に空き巣が入り、その被害を自ら通報したことで、これまで把握できなかった所在が判明したためだという。
福岡県警・八幡東署によると、傷害容疑で逮捕されたのは37歳の男。この男は昨年7月20日、渋滞に腹を立てて窓から空き缶を投げ捨てた際、その空き缶が命中したクルマの35歳男性ドライバーとトラブルになり、現場から逃走しようとした際にこの男性に運転していた軽トラックのミラーを接触させ、全治1週間の軽傷を負わせるという事件を起こした。
男はそのまま現場から逃走。警察では軽傷ひき逃げと傷害事件の両面から捜査していたが、男は事件直後にそれまで住んでいた北九州市八幡東区内の自宅から姿を消し、その行方が全くわからなくなっていた。
ところが今月23日、同署に「長期不在にしていた自宅に空き巣が入ったようだ」と届け出た男が、事件を起こしたまま逃走していた男と同一人物ということがわかった。警察では空き巣の現場検証を行った直後、この男に任意同行を求め、同日夜までに傷害容疑で逮捕したという。
男は警察の調べに対し、「相手がケガをしていたと主張していることは知らず、ケガをさせるという意図も無かった。逃亡ではなく、転職のために山口県下関に移り住んでいた。逮捕には納得できない」などと話しているという。