公判中に死亡ひき逃げ起こす…

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昨年4月に重傷交通事故を、今年3月には飲酒運転要因の死亡ひき逃げ事故を起こしたとして、業務上過失致死罪と道路交通法違反の罪に問われた26歳の男に対する判決公判が26日、函館地裁で開かれた。

裁判所は「最初の事故の公判中に別の事故を起こすなど悪質」として、被告に対して懲役5年の実刑判決を命じた。

起訴状によると、最初の交通事故は昨年4月6日夜に発生している。函館市本町付近の道道交差点を横断していた16歳の女性が走ってきたクルマにはねられた。警察は当時25歳の男を業務上過失傷害で検挙していた。

男は同罪で公判を受けている最中の今年3月20日の午前3時45分ごろ、酒気帯び状態で乗用車を無免許運転、函館市美原1丁目付近の道道で54歳男性が運転する軽自動車の後部に激突。しかし飲酒や無免許運転の発覚を恐れて逃走。被害を受けた男性の救護を怠り、この男性を死亡させている。

その後、男は函館市亀田中野町付近の山中にクルマを乗り捨てて逃走したが、朝には近隣住民によって発見されて事故への関与が発覚。同日深夜に業務上過失致死と道交法違反(無免許運転、ひき逃げ、救護義務違反など)の容疑で男は逮捕され、検察も同罪で起訴していた。

26日に開かれた判決公判で、函館地裁の伊藤聡裁判官は、被告が2件の交通事故を起こしたことについて「極めて悪質で刑事責任も重大」と指摘した。2度目の事故は最初の事故の公判中に発生していることから、検察側は併合罪の適用を求めていたが、裁判所はこれを容認。被告に対して懲役5年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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